竜王様、ご飯の時間です and more ! 〜竜王様と転生メイドのその後〜
ただでさえ何を考えてるのかわからない女王様の気まぐれな発言を、ここであーだこーだと議論しても埒があきません。何かの罠かもしれないけど……ここは竜王様たちのために腹を括りましょうか。
「女王様が何を考えて『私一人で来い』と言ったのかはわかりませんが、とにかく、私が行けば薬草は手に入るんですか?」
「そう言ってはいたが、あの女のことだ。確証はない」
「でも、一刻を争う今は、従うしかありませんよね」
「ライラ?」
私があまりに素直に受け入れすぎたからか、一瞬竜王様の瞳がきらりと光りました。それは鋭い光で、ひょっとしたら私のことを疑ったのかもしれません。ああもう、そういうんじゃないんだけど。信じてもらえるまで説得するしかないか。
「今回の流行り病が抑えられるなら、この身がどうなろうとかまわないって腹を括ったんです。決して女王様に加担しているとか、スパイだとか、そんなんじゃありません。女王様に歯向かったあの日から、私は竜王国のイチ庶民になったんですから」
竜王様の瞳をまっすぐに見て、しっかり語りかけました。伝われこの思い!
「私の大事な友達も、この病に罹ってしまっているんです。私が助けられるなら、なんでもしたいんです」
そう、今この時も可愛いアスターは熱で苦しんでいるかもしれない。早く助けてあげたいんです。
私の必死のお願いに、竜王様が重い口を開きました。
「女王様が何を考えて『私一人で来い』と言ったのかはわかりませんが、とにかく、私が行けば薬草は手に入るんですか?」
「そう言ってはいたが、あの女のことだ。確証はない」
「でも、一刻を争う今は、従うしかありませんよね」
「ライラ?」
私があまりに素直に受け入れすぎたからか、一瞬竜王様の瞳がきらりと光りました。それは鋭い光で、ひょっとしたら私のことを疑ったのかもしれません。ああもう、そういうんじゃないんだけど。信じてもらえるまで説得するしかないか。
「今回の流行り病が抑えられるなら、この身がどうなろうとかまわないって腹を括ったんです。決して女王様に加担しているとか、スパイだとか、そんなんじゃありません。女王様に歯向かったあの日から、私は竜王国のイチ庶民になったんですから」
竜王様の瞳をまっすぐに見て、しっかり語りかけました。伝われこの思い!
「私の大事な友達も、この病に罹ってしまっているんです。私が助けられるなら、なんでもしたいんです」
そう、今この時も可愛いアスターは熱で苦しんでいるかもしれない。早く助けてあげたいんです。
私の必死のお願いに、竜王様が重い口を開きました。