竜王様、ご飯の時間です and more ! 〜竜王様と転生メイドのその後〜
私のデモ分が焼き上がったので、今度は女王様の番です。
「どうやって作るんだったかしら?」
「…………まず、これを」
貴女は何を見てたのかな? と言いたいのをグッと堪えて、笑顔でバターを渡しました。ええ、話を聞いてないのなんて、もう想定内ですよ。
「ありがと! ああ、そうだわ。これを柔らかくして、甘みを入れるのだったわね」
「覚えていてくださったんですか!」
「当たり前じゃない。うふふふふふ」
我ながら喜ぶハードルが低いとは思うけど、聞いてない前提だったから驚きました。
「香り付けのオイルがないから、とってきますね。女王様は続けていてください」
「わかったわ」
バニラオイル的なものが切れていたので、別の作業台に取りに行っている間、女王様に生地を混ぜておいてもらいました。混ぜるだけの簡単な工程なので、初めて作業する女王様でも問題なくできました。よしよし、ここまでは順調です。
「では、形を作りましょうか」
天板に直接スプーンで掬った生地を落とし、ちょっと整えるだけのシンプルな形にしました。絞り出し? アイスボックス? ちょっと女王様には無理だと思います。できたらあとは、オーブンのお仕事。バニラオイルを混ぜて焼いているので、甘〜い香りが厨房内に漂います。
「いい香りねぇ」
「ほんとですね。美味しくできてるといいですね」
美味しそうな香りにうっとりします。
「ちゃんとできていれば、こんな仕上がりです」
「楽しみだわ」
先に作った私のクッキーで休憩しながら、女王様の分の焼き上がりを待ちました。
「どうやって作るんだったかしら?」
「…………まず、これを」
貴女は何を見てたのかな? と言いたいのをグッと堪えて、笑顔でバターを渡しました。ええ、話を聞いてないのなんて、もう想定内ですよ。
「ありがと! ああ、そうだわ。これを柔らかくして、甘みを入れるのだったわね」
「覚えていてくださったんですか!」
「当たり前じゃない。うふふふふふ」
我ながら喜ぶハードルが低いとは思うけど、聞いてない前提だったから驚きました。
「香り付けのオイルがないから、とってきますね。女王様は続けていてください」
「わかったわ」
バニラオイル的なものが切れていたので、別の作業台に取りに行っている間、女王様に生地を混ぜておいてもらいました。混ぜるだけの簡単な工程なので、初めて作業する女王様でも問題なくできました。よしよし、ここまでは順調です。
「では、形を作りましょうか」
天板に直接スプーンで掬った生地を落とし、ちょっと整えるだけのシンプルな形にしました。絞り出し? アイスボックス? ちょっと女王様には無理だと思います。できたらあとは、オーブンのお仕事。バニラオイルを混ぜて焼いているので、甘〜い香りが厨房内に漂います。
「いい香りねぇ」
「ほんとですね。美味しくできてるといいですね」
美味しそうな香りにうっとりします。
「ちゃんとできていれば、こんな仕上がりです」
「楽しみだわ」
先に作った私のクッキーで休憩しながら、女王様の分の焼き上がりを待ちました。