竜王様、ご飯の時間です and more ! 〜竜王様と転生メイドのその後〜
「というわけで、我が国では雑草同然だけど竜王国にとっては貴重な薬草、好きなだけ採って持って帰っていいわよ」
「……ありがとうございます」
薬草採取のお許しと場所はわかったけど、手放しでは喜べないのよね。竜王国としては大量に必要なのに、私一人が摘んで持って帰る量なんて知れてるし、それより何より、眠れる森を突破すること自体が不可能な気がする。道程とか、持ち帰る量とか……国家レベルのことなのに、こんな下っ端メイドが色々決めていいものかどうか。ああ、もう、色々解決しないといけないことがあるじゃない……頭が痛くなる。
「ちなみに、女王様も一緒に行ってくれたりなんか——」
「しないわよ?」
「デスヨネ〜」
被せ気味に即答されました。
「ライラック一人で行くのが条件よ。我が国的にはな〜んの利益もない案件に、我が国民の命を危険に晒すわけにはいかないもの」
女王様が女王様らしいこと言ってるっ!! そして超正論!! 梯子を外された感は否めないけど、確かに女王様の言う通りだわ。
「わかりました。一人で行きます」
ここでグダグダ悩んでいても仕方ない。私は覚悟を決めました。
「潔いわね。ここから眠りの森まで、歩いて行ったら半月はかかっちゃうのよ。さすがに可哀想だから、森まではウェルドの魔法で送ってあげるわ」
「ほんとですか!? 助かります!!」
一人で行くとは言ったものの、森までどうやって行こうかと途方に暮れかかっていたので、女王様の申し出は渡りに船でした。
「我が君。森までとは言わず、薬草の群生地までお送りいたしますよ」
「あら、そうね。そっちの方がいいわね」
「もっと助かります! ありがとうございます!!」
ウェルド氏がもっといいことを提案してくれました。森を突破する危険を冒さなくて済むので、めちゃくちゃありがたいです。
「……ありがとうございます」
薬草採取のお許しと場所はわかったけど、手放しでは喜べないのよね。竜王国としては大量に必要なのに、私一人が摘んで持って帰る量なんて知れてるし、それより何より、眠れる森を突破すること自体が不可能な気がする。道程とか、持ち帰る量とか……国家レベルのことなのに、こんな下っ端メイドが色々決めていいものかどうか。ああ、もう、色々解決しないといけないことがあるじゃない……頭が痛くなる。
「ちなみに、女王様も一緒に行ってくれたりなんか——」
「しないわよ?」
「デスヨネ〜」
被せ気味に即答されました。
「ライラック一人で行くのが条件よ。我が国的にはな〜んの利益もない案件に、我が国民の命を危険に晒すわけにはいかないもの」
女王様が女王様らしいこと言ってるっ!! そして超正論!! 梯子を外された感は否めないけど、確かに女王様の言う通りだわ。
「わかりました。一人で行きます」
ここでグダグダ悩んでいても仕方ない。私は覚悟を決めました。
「潔いわね。ここから眠りの森まで、歩いて行ったら半月はかかっちゃうのよ。さすがに可哀想だから、森まではウェルドの魔法で送ってあげるわ」
「ほんとですか!? 助かります!!」
一人で行くとは言ったものの、森までどうやって行こうかと途方に暮れかかっていたので、女王様の申し出は渡りに船でした。
「我が君。森までとは言わず、薬草の群生地までお送りいたしますよ」
「あら、そうね。そっちの方がいいわね」
「もっと助かります! ありがとうございます!!」
ウェルド氏がもっといいことを提案してくれました。森を突破する危険を冒さなくて済むので、めちゃくちゃありがたいです。