竜王様、ご飯の時間です and more ! 〜竜王様と転生メイドのその後〜
「——ということで、また竜王城でお世話になることになりました。それで、帰る前にモーヴさんに会ってお世話になったお礼と、元気ですよっていう報告がしたかったんです」
なるべく手短に、海辺の村での日々や、竜王様が迎えに来てくれたことをモーヴさんに話しました。『お妃云々』というところはもちろんカット。
「まさかまたお料理スキルでなんとかなるとは思いませんでした」
私のできることっていったら料理くらいだけど、竜王城といい、ここといい、海辺の村といい、和食——いや、味噌汁に助けてもらってるといっても過言じゃない。あ、でも、私が発見されるきっかけが、いつも味噌汁ということも看過できない事実だけど。
「ミソシルはこの国にない、ライラオリジナルの料理だからね」
「いや……まぁ……うん」
曖昧に笑って、曖昧な返事しかできないなぁ。私オリジナルなんてとんでもない。なんというか、先祖代々日本人の皆様ありがとうっていう感じですけど。いやむしろ、私を無理矢理にでも料理教室に引っ張って行ってくれたユイちゃんに感謝かな?
「それで、大丈夫だったのかい?」
「大丈夫とは?」
「その……竜王様のご機嫌だよ」
「それはですね、案外お怒りじゃなかったんです」
「本当かい? 今はお怒りを見せないようにしていて、実は城に戻ってから……」
そう言ってガクブルするモーヴさんだけど、待って、竜王様どんなイメージ……って、あああ、冷酷無比だったわ。これは誤解も甚だしいんだけどなぁ。竜王様って、みんなが思ってるイメージとは全然違うけど、それが伝わる機会ってあまりないもんね。
「竜王様はそんな方じゃないですよ!」
「大丈夫なのかい?」
「はい!」
「ならよかった」
私が力一杯否定したから、モーヴさん、少しは安心してくれたかな?
なるべく手短に、海辺の村での日々や、竜王様が迎えに来てくれたことをモーヴさんに話しました。『お妃云々』というところはもちろんカット。
「まさかまたお料理スキルでなんとかなるとは思いませんでした」
私のできることっていったら料理くらいだけど、竜王城といい、ここといい、海辺の村といい、和食——いや、味噌汁に助けてもらってるといっても過言じゃない。あ、でも、私が発見されるきっかけが、いつも味噌汁ということも看過できない事実だけど。
「ミソシルはこの国にない、ライラオリジナルの料理だからね」
「いや……まぁ……うん」
曖昧に笑って、曖昧な返事しかできないなぁ。私オリジナルなんてとんでもない。なんというか、先祖代々日本人の皆様ありがとうっていう感じですけど。いやむしろ、私を無理矢理にでも料理教室に引っ張って行ってくれたユイちゃんに感謝かな?
「それで、大丈夫だったのかい?」
「大丈夫とは?」
「その……竜王様のご機嫌だよ」
「それはですね、案外お怒りじゃなかったんです」
「本当かい? 今はお怒りを見せないようにしていて、実は城に戻ってから……」
そう言ってガクブルするモーヴさんだけど、待って、竜王様どんなイメージ……って、あああ、冷酷無比だったわ。これは誤解も甚だしいんだけどなぁ。竜王様って、みんなが思ってるイメージとは全然違うけど、それが伝わる機会ってあまりないもんね。
「竜王様はそんな方じゃないですよ!」
「大丈夫なのかい?」
「はい!」
「ならよかった」
私が力一杯否定したから、モーヴさん、少しは安心してくれたかな?