竜王様、ご飯の時間です and more ! 〜竜王様と転生メイドのその後〜
ランチが終わったので、次はお稽古の時間です。
竜王様たちがダイニングを出ていくのを待ってから私はウィスタリアさんに案内されてレッスン場に向かうのですが、竜王様は私の後ろで立ち止まりました。
「このあとはダンスのレッスンか?」
「はい、そうです」
「そうそう。今日は母に手伝えと言われているんでした」
微笑みながら竜王様に言うインディゴ様。
「お忙しいのに……すみません」
超初心者の退屈な練習に付き合わせるのが心苦しいので恐縮しまくっていると。
「では、余が手伝おう」
竜王様が、わざわざお付き合いくださるって? 突然現れるより宣言しておいてくれた方が気持ちは楽だけど、いやいや、竜王様こそお忙しいでしょ!
「ラファが?」
「竜王様こそお忙しいじゃないですか!」
「そうでもない。それに、インディゴは午前中もライラの勉強に付き合っていたから、仕事が残っているだろう」
フォーンさんが聞いたら卒倒しそうだけど、大丈夫ですか?
「やけに饒舌ですね。素直に——」
「うるさい」
「はいはい。お譲りしますよ」
どっちもお忙しい人たちだからほんと、ソロ練習でいいのにとは思うけど。付き合っていただく以上はしっかり練習しないとね。
竜王様たちがダイニングを出ていくのを待ってから私はウィスタリアさんに案内されてレッスン場に向かうのですが、竜王様は私の後ろで立ち止まりました。
「このあとはダンスのレッスンか?」
「はい、そうです」
「そうそう。今日は母に手伝えと言われているんでした」
微笑みながら竜王様に言うインディゴ様。
「お忙しいのに……すみません」
超初心者の退屈な練習に付き合わせるのが心苦しいので恐縮しまくっていると。
「では、余が手伝おう」
竜王様が、わざわざお付き合いくださるって? 突然現れるより宣言しておいてくれた方が気持ちは楽だけど、いやいや、竜王様こそお忙しいでしょ!
「ラファが?」
「竜王様こそお忙しいじゃないですか!」
「そうでもない。それに、インディゴは午前中もライラの勉強に付き合っていたから、仕事が残っているだろう」
フォーンさんが聞いたら卒倒しそうだけど、大丈夫ですか?
「やけに饒舌ですね。素直に——」
「うるさい」
「はいはい。お譲りしますよ」
どっちもお忙しい人たちだからほんと、ソロ練習でいいのにとは思うけど。付き合っていただく以上はしっかり練習しないとね。