地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
あたしは約束の時間に合わせて家を出て、待ち合わせ場所の駅前に向かった。
時間ピッタリくらいについたけれど、日高くんの姿は無い。
遊園地のときも遅刻していたしなぁと思い出す。
でも十分程度だったし、ちょっと待ってみよう。
そうして近くの石段に座りながら何度かスマホを確認して待っていると、誰かが近付いて来た。
男の人みたいだったから、日高くんだと思って顔を上げたけれど違っていた。
誰だろう、知らない人だ。
……ん? いや、でもどこかで見たことある様な?
「君、高校生? 誰かと待ち合わせしてんの?」
「え、と……?」
「相手も女の子ならさ、俺達と遊ばない?」
そう言って親指で後ろを指す。
その先には、もう一人男の人が見える。
「あの、すみません。相手は男の子――」
「いてっ!」
男の子だから遊べませんという言葉は、相手の声のせいで続けられなかった。
時間ピッタリくらいについたけれど、日高くんの姿は無い。
遊園地のときも遅刻していたしなぁと思い出す。
でも十分程度だったし、ちょっと待ってみよう。
そうして近くの石段に座りながら何度かスマホを確認して待っていると、誰かが近付いて来た。
男の人みたいだったから、日高くんだと思って顔を上げたけれど違っていた。
誰だろう、知らない人だ。
……ん? いや、でもどこかで見たことある様な?
「君、高校生? 誰かと待ち合わせしてんの?」
「え、と……?」
「相手も女の子ならさ、俺達と遊ばない?」
そう言って親指で後ろを指す。
その先には、もう一人男の人が見える。
「あの、すみません。相手は男の子――」
「いてっ!」
男の子だから遊べませんという言葉は、相手の声のせいで続けられなかった。