地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
「まあ、とにかく今は戻ろうか」
フッと優しい表情になった美智留ちゃんはそう言って続けた。
「席はあたしと交換してあげるから。日高の隣に座るの気まずいんでしょ?」
「美智留ちゃん……」
あたしの様子がおかしい事に気付いて、追いかけてきてくれたり。
その原因をちょっと強引だったけど聞き出そうとしてくれたり。
そして詳しくは分からなくても日高くんが原因だと知って席を変わろうって言ってくれたり。
感動で少し涙が滲んだ。
でもそれを瞬きで引っ込めて、感謝だけを伝える。
「美智留ちゃん、ありがとう」
戻ると、美智留ちゃんは早速席を代わるよう言ってくれた。
「日高、あんた結構頭良いんでしょ? ちょっと教えてよ。工藤が隣だとこっちが聞かれてばかりではかどらないのよ」
そう言って、あたしと席を代わる。
「えー、それ言い方ひどくね?」
と工藤くんは文句を言いつつも笑っていた。
日高くんは明らかに不満顔だったけれど、みんながいる前ではいつもの様な態度が取れないからか素直に応じた。
そんなこんなで何とか今日の勉強会は乗り越えた。
帰ったら、美智留ちゃんからメッセージが届く。
『明日のお昼は女子だけでご飯食べよ。作戦会議だよ!』
と。
フッと優しい表情になった美智留ちゃんはそう言って続けた。
「席はあたしと交換してあげるから。日高の隣に座るの気まずいんでしょ?」
「美智留ちゃん……」
あたしの様子がおかしい事に気付いて、追いかけてきてくれたり。
その原因をちょっと強引だったけど聞き出そうとしてくれたり。
そして詳しくは分からなくても日高くんが原因だと知って席を変わろうって言ってくれたり。
感動で少し涙が滲んだ。
でもそれを瞬きで引っ込めて、感謝だけを伝える。
「美智留ちゃん、ありがとう」
戻ると、美智留ちゃんは早速席を代わるよう言ってくれた。
「日高、あんた結構頭良いんでしょ? ちょっと教えてよ。工藤が隣だとこっちが聞かれてばかりではかどらないのよ」
そう言って、あたしと席を代わる。
「えー、それ言い方ひどくね?」
と工藤くんは文句を言いつつも笑っていた。
日高くんは明らかに不満顔だったけれど、みんながいる前ではいつもの様な態度が取れないからか素直に応じた。
そんなこんなで何とか今日の勉強会は乗り越えた。
帰ったら、美智留ちゃんからメッセージが届く。
『明日のお昼は女子だけでご飯食べよ。作戦会議だよ!』
と。