地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
「あ、お帰り」
入ると同時にお父さんから声が掛かった。
「お? 美智留ちゃんか。高校生になったんだなぁ。家から近くて良いだろう」
そう聞いてきたのは常連のおじさん。
おじさんの髪は整えられているから、切った後なんだろう。
他のお客さんがいないときはそのまま居座って話をしている常連さんだ。
二つあるスタイリングチェアは誰も座っていないので、今も何かの話で盛り上がっていたところなんだろう。
おじさんは日高を見て「彼氏か?」なんて聞くけれど、本気で言ってるわけじゃない事は明白だ。
「そんなわけないでしょ」
「だろうなぁ、その子の髪見りゃあ分かるよ。また見ていられなくて連れてきたんだろ?」
「そう言う事」
中学の頃から男女問わず髪がボサボサな子はここに連れてきてカットしていたあたし。
実は沙良もそれがキッカケで仲良くなった。
入ると同時にお父さんから声が掛かった。
「お? 美智留ちゃんか。高校生になったんだなぁ。家から近くて良いだろう」
そう聞いてきたのは常連のおじさん。
おじさんの髪は整えられているから、切った後なんだろう。
他のお客さんがいないときはそのまま居座って話をしている常連さんだ。
二つあるスタイリングチェアは誰も座っていないので、今も何かの話で盛り上がっていたところなんだろう。
おじさんは日高を見て「彼氏か?」なんて聞くけれど、本気で言ってるわけじゃない事は明白だ。
「そんなわけないでしょ」
「だろうなぁ、その子の髪見りゃあ分かるよ。また見ていられなくて連れてきたんだろ?」
「そう言う事」
中学の頃から男女問わず髪がボサボサな子はここに連れてきてカットしていたあたし。
実は沙良もそれがキッカケで仲良くなった。