地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
そして、ためらいがちではあるけれど花田くんもさくらちゃんに声を掛ける。
「宮野さん、おはよう。その、昨日の――」
「あ! 先生も集まって来たよ。そろそろ並んでた方が良いんじゃないかな?」
花田くんの言葉を遮って、さくらちゃんは先に離れて行ってしまった。
「……」
取り残された花田くんは無言。
その様子を見た男子たちは流石にこの空気に気付いたのか、固まっていた。
「……なあ、宮野って……もしかしなくても滅茶苦茶怒ってる?」
あたしの近くにいた日高くんが、小さな声で探るように聞いて来た。
「……うん」
どう伝えるべきか考えて、結局肯定の言葉だけを口にする。
取り残された花田くんが可哀想にも見えるけれど、元は彼の失言が原因なのだからどうしようもない。
それに昨日協力すると約束したし。
「宮野さん、おはよう。その、昨日の――」
「あ! 先生も集まって来たよ。そろそろ並んでた方が良いんじゃないかな?」
花田くんの言葉を遮って、さくらちゃんは先に離れて行ってしまった。
「……」
取り残された花田くんは無言。
その様子を見た男子たちは流石にこの空気に気付いたのか、固まっていた。
「……なあ、宮野って……もしかしなくても滅茶苦茶怒ってる?」
あたしの近くにいた日高くんが、小さな声で探るように聞いて来た。
「……うん」
どう伝えるべきか考えて、結局肯定の言葉だけを口にする。
取り残された花田くんが可哀想にも見えるけれど、元は彼の失言が原因なのだからどうしようもない。
それに昨日協力すると約束したし。