地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜

「とにかく、今問題なのは彼女たちが灯里ちゃんを認められないってことでしょう？　それなら良い方法があるじゃない」

　ニッコリと笑顔で言われて、あたしは沙良と顔を見合わせた。


　良い方法？

　そんな彼女たちが納得出来そうな方法なんてあったかな？


「……何よ、その方法って？」

　恐る恐る聞いて来る女子に、さくらはフフッと悪だくみでもするような笑みを浮かべる。

　それを見てあたしはピンと来た。


　まさか！？
　確かに良い方法だと思うけど、それは灯里の負担が大きいんじゃ……。

　止めるべきか……。

　でも他に方法何て思いつかないし……。


　そう迷っている間にさくらはその方法を口にする。



「皆、灯里ちゃんにメイクしてもらえば良いんだよ」

　と――。