地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
再来
「うぉーーー! 日高、ありがとう! これで小遣い減らされずに済む!」
大袈裟だろうと思えるほどに喜び叫ぶ工藤くん。
今回の期末テストは苦手だった数学も五十点台まで上がり、平均も上がったらしい。
「うっせーな。邪魔してまで教えてもらいに来といて五十点台って何だよ。せめて八十点台取れっつーの」
お礼を言われた陸斗は不満そうだ。
「ただでさえ苦手な教科を八十点台!? 鬼か日高!?」
「鬼で結構。二学期の期末には取れよ?」
「マジだ……。マジの鬼がいる……」
そんなやり取りを見てクスッと笑う。
二学期の中間って言わない辺りは陸斗の優しさなのかな?
それに取ってもらうなんて言うってことは、次も教えてあげる気でいるってことだ。
やっぱり何だかんだ陸斗は優しい。
あたしは手元のテストを見て何度目とも知れない喜びを噛みしめる。
教えるのも、上手だしね。
大袈裟だろうと思えるほどに喜び叫ぶ工藤くん。
今回の期末テストは苦手だった数学も五十点台まで上がり、平均も上がったらしい。
「うっせーな。邪魔してまで教えてもらいに来といて五十点台って何だよ。せめて八十点台取れっつーの」
お礼を言われた陸斗は不満そうだ。
「ただでさえ苦手な教科を八十点台!? 鬼か日高!?」
「鬼で結構。二学期の期末には取れよ?」
「マジだ……。マジの鬼がいる……」
そんなやり取りを見てクスッと笑う。
二学期の中間って言わない辺りは陸斗の優しさなのかな?
それに取ってもらうなんて言うってことは、次も教えてあげる気でいるってことだ。
やっぱり何だかんだ陸斗は優しい。
あたしは手元のテストを見て何度目とも知れない喜びを噛みしめる。
教えるのも、上手だしね。