地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
「え? 俺も話すの?」
と驚いているけれど、皆が言ったんだからこの流れなら言うでしょう。
もちろんだろうという無言の圧力に工藤くんは渋々話した。
「俺は、普通にサラリーマンだよ。商品開発に携わったりとか、ある程度の希望はあるけど……皆みたいな夢のある仕事じゃねぇよ?」
「へぇー」
確かに夢はなさそうだけれど、堅実だし将来性って意味では良いと思う。
「いいじゃん、ちゃんとした福利厚生があるところ行くって事だろ?」
「そうそう、それに夢ってほどじゃなくてもやりたいことはハッキリしてるじゃないか」
小林くんと花田くんがバカにしたりせず肯定したので、工藤くんも安心した様に「そうか?」と笑顔を見せた。
「つうか、俺と花田なんて彼女を支えたいとかかなりアバウトな希望だぜ? それに比べたら全然夢があるじゃねぇか」
そう陸斗が言うと、皆「それもそうだ」と笑い合った。
将来は皆夢に向かってそれぞれの道に進むんだろうけれど、今はこんな風に仲間で騒いでいたい。
そう思った文化祭だった。
と驚いているけれど、皆が言ったんだからこの流れなら言うでしょう。
もちろんだろうという無言の圧力に工藤くんは渋々話した。
「俺は、普通にサラリーマンだよ。商品開発に携わったりとか、ある程度の希望はあるけど……皆みたいな夢のある仕事じゃねぇよ?」
「へぇー」
確かに夢はなさそうだけれど、堅実だし将来性って意味では良いと思う。
「いいじゃん、ちゃんとした福利厚生があるところ行くって事だろ?」
「そうそう、それに夢ってほどじゃなくてもやりたいことはハッキリしてるじゃないか」
小林くんと花田くんがバカにしたりせず肯定したので、工藤くんも安心した様に「そうか?」と笑顔を見せた。
「つうか、俺と花田なんて彼女を支えたいとかかなりアバウトな希望だぜ? それに比べたら全然夢があるじゃねぇか」
そう陸斗が言うと、皆「それもそうだ」と笑い合った。
将来は皆夢に向かってそれぞれの道に進むんだろうけれど、今はこんな風に仲間で騒いでいたい。
そう思った文化祭だった。