桃色溺愛婚 〜強面御曹司は強情妻を溺愛し過ぎて止まらない〜
覚悟はしてた、これが愛しい人と一つになるという行為に必要な事だから。でもあまりの恥ずかしさにとても正気ではいられそうにない。それなのに……クチュリ、と私の秘部に匡介さんの指が触れる。
その瞬間に私の身体は甘い快感に襲われてお腹の奥がキュンとなる。なにこれ、私こんなの知らない……
「待って、それ……だめっ」
「悪い、今だけは君のダメは聞いてやれない」
そんな! 驚いている私に匡介さんは落ち着く暇も与えず、私の奥の潤った場所から敏感な場所へとその指先を動かしていく。先ほどの愛撫でその場所が十分濡れているのは分かってた。クチュクチュと彼が指を動かすたびにいやらしい音が部屋に響いた。
「杏凛、分かるか? ここはこんなに濡れてる」
「知ってるから、言わないでよっ」
いつもよりずっと意地悪な匡介さんに戸惑いながらも、結局匡介さんの与えてくる執拗な愛撫に喘ぎ啼かされた。
何度も敏感な場所に触れて弄られて、腰からゾクゾクとした痺れに襲われる。今までに感じた事の無い未知の感覚に驚き焦って匡介さんにしがみついた。
「や、だめ! 匡介さんっ、やめてっ」
「いいから、このままイッてみせてくれ。杏凛」
……イく? その言葉の意味も分からないまま。
「あ、ああっ! だめぇ、あんっ……あああああっ!」
その場所を責め立てる匡介さんに、私はあっという間に絶頂へと導かれたのだった。