桃色溺愛婚 〜強面御曹司は強情妻を溺愛し過ぎて止まらない〜
私が彼にそう伝えた瞬間、奥まで一気に貫かれてしまう。その衝撃で目がチカチカするような気もしたが、これでちゃんと匡介さんと繋がれたのだと実感することが出来た。
そのまま動かない匡介さん、私の事を考えて耐えてくれてるんだと思うと何故か奥の方がキュンとなる。
「杏凛、そう締め付けないでくれ。さすがに我慢出来なくなる」
苦しそうな声、それなのに凄く色っぽくて耳が蕩けてしまうんじゃないかって思ってしまった。
「動いていいんですよ、匡介さん。もっと貴方で私をいっぱいに満たして?」
「杏凛……っ」
きっと私も悪い女なのかもしれない、匡介さんが相当耐えているのにこんな煽り方をしてしまうのだから。それでももう彼に我慢なんてして欲しくないの。全力で私を求めて欲しい。
匡介さんは私の脚を大きく広げ、勢いよく腰を打ち付けてくる。最初は痛くて彼にしがみつこうと必死だったのに、だんだん腰のあたりから甘い痺れが広がっていくようになる。
「あっ、あん! はあ、もっと……きょう、すけ……さんっ」
彼の激しい腰の動き、その律動に心も身体も全部かき乱されていく。理性なんて投げ捨ててただひたすら匡介さんを求めた。
「は、もう……だめ、もう……あんんっ!」
限界が近かった。もう壊れてしまうんじゃないかってくらい、それくらい愛し合う行為は激しかった。いやらしい水音と私の高い喘ぎ声。全部が……私達を狂わせる。
「杏凛、俺も……!」
そう言うと眉を寄せた色っぽい表情で、匡介さんは被膜越しに私の中で精を放ったのだった。
そうして荒い息のまま、私達は強く抱きしめ合う。やっと一つになれた幸せと、お互いの全てを受け止めることが出来た喜びで。
……きっと、私達の関係はまた新しいステージを迎えるに違いない。それも素敵だなと思い、匡介さんの胸で眠りについた。