魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
レティは横を向いていた。
「さて、私は昨日の雨で
濡れて使えなくなった、
石碑の写しを取りに行くが・・・
レティ、君はどうする?」
バージルはレティに言った。
「・・・邪魔でなければ・・
一緒に行きたい・・」
レティは横を向いたままで、
おかみさんと一緒にいるのが
嫌なのは、明らかだ。
「わかった。
それでは二人分の昼食を準備してもらおう」
おかみさんは肩をすくめた。
「はいはい、
6人分のサンドイッチを準備しますから」
そしておかみさんはレティを見た。
「かごを用意するから、あんたが運ぶんだよ。
先生に迷惑をかけないようにしな」
レティはほっとしたように、
うなずいた。