魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)

バージル・キャラウェイ(2-2)

バージル・キャラウェイは
皇帝に連なる傍系皇族と
血縁があり、
紋章付き貴族の称号を持っていた。

しかし、
彼にとっては貴族の肩書など、
どうでもよかった。

生まれ持っての見た目や顔立ちも、長身・痩躯で美男といえたが
当の本人は
まったく気に止めることもなかった。

彼の関心は皇国の歴史、
それもはるか昔、
まだ皇族達が妖精や精霊、ドラゴンを使役することのできた時代。

特に強く興味を持ったのは、

時折、
歴史の中に現れる魔女と
皇族との関りだった。

バージルは大学でも歴史の授業を
行っていたが、

暇ができると
辺境の歴史の古い建物や石碑、
宗教施設の跡をめぐって歩いていた。
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