魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
「結婚式って・・
ああいう風にやるのか・・・」
レティは独り言のように言った。
「ずーっと、永遠に、ひとりの人を好きでいられるのかな?
バージルはどう思う?」
子どもなのに、鋭い質問だな・・
バージルはどう答えるか迷った。
「現実には難しいかもしれないが・・・
ああやって、神様の前で永遠の愛を誓う事で、
もう一度、ふたりの愛情を確認するのだろうね」
レティはずっと白いドレスの花嫁を、目で追い続けていた。
「あの女の人はとてもきれいで、
幸せそうだ」
レティはバージルに視線を移した。
「バージルは結婚式・・・
やったことがあるのか?」
レティが素朴な質問を投げかけた。
「いや・・まだないが・・」
永遠の愛を誓う相手に・・
今だ出会えていない・・と答えるべきか。