魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
まったく、この子の生きがいは
食べ物か・・バージルは苦笑した。
でも、自分も似たような者かもしれないな
好きな事には没頭して・・・・
「ああ、でも、手伝いや勉強もするんだよ」
レティを見るバージルの瞳は優しかった。
「ああ、ありがとう・・バージル!!」
レティが
バージルに両腕を伸ばした。
そして、ぴょんと飛び跳ねて、
バージルの首に手を回して抱きついた。
バージルはかがんで、
レティの背中に腕を回した。
この小さい妖精と暮らすのも悪くない・・・
ものすごい大食いだが・・・
レティが抱きついた瞬間、
本当に微かだが、甘い香りがした。
まるで・・
砂糖菓子みたいだ・・・