魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)

別荘での生活は順調だった。
レティの大食いは
相変わらずだったが、
フォークとなイフを使い落ち着いて食べるようにはなった。

バージルはレティに文字や計算を教えた。
レティはそれらをあっという間に覚えてしまい、
図書室の本を読むようになっていた。
バージルはその習得の速さと記憶力の良さに、内心驚いていた。

このままいけば、
私の助手くらいすぐにできるようになるかもしれない・・

それでも、食べ物に興味・関心は大いにあるらしく
「北の方は豚の腸詰で、血がいっぱい入ったやつがうまいらしい」
など、
一人でブツブツ言いながら、自分で地図を書いて、
グルメマップを作るのに熱中していた。
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