魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
「北にはバルバラという魔女の話が多くある。
魔女は男を犬に変えたという伝説だ。
古い修道院の遺跡が興味深い」

レティはすぐに自分の手元にあった、グルメ地図に書き入れた。

「北はバルバラ、豚の腸詰、南はグランビアで・・
薬草リキュールと蜂蜜パイだ。
西はカサンドラ・・ええと」

その言葉を聞いて、バージルは不審げに
「魔女の名前をどこで?・・・」

レティは横を向いて立ち上がり、
皿を片付けはじめた。
「図書室に本があって・・
それで読んだ・・」

レティも魔女に興味があるか・・・
バージルは、その程度の認識だった。
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