魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
<キャラウェイの別荘・バージルの寝室・午前2時30分>
バージルは息を呑み、目を見張った。
あの、有名なカサンドラの魔女・・
魔女の中でも
妖艶で男をたぶらかす・・
<男食い>の魔女!
バージルはもう一度、
確認するようにその娘を見た。
妖艶というより、はかなげで、
かわいらしいというべきか・・・
緑の瞳はおびえているように見えた。
「痛いよ・・離せよ・・バージル」
その声でバージルは我に返り、
そっと腕から手を離した。
「レティシア・カサンドラ・・
つまり君は西の魔女で
<男食い>なんだな?」
バージルは確認するように言った。
「うう・・ひっく・・ぐふっ」
すると、
魔女は子どものように泣き始めた。
「だから・・魔女だけど・・
私は・・できそこないなんだよ!」
<できそこないって・・何なんだ?・・>
バージルは魔女を驚かせないように、
静かにベッドの端に座った。
男と関係を持つ・・
性行為を通して男の精気を
吸い上げ、魔力に変換するという。
そして男を食うほど、
魔力は増大すると言われる・・
カサンドラの魔女
「できそこないとは・・
どのような意味なのだ?」
バージルの問いに、
魔女はしゃくりあげながら
「私は男を食えないんだ・・・
だから<大食い>でしか魔力を維持できない・・
それでも魔力はとても小さいだ・・」
バージルは急いで机からノートとペンを取った。
「なぜ・・そうなるのだ?」
魔女はベッドの上で背中を丸め、
膝を抱え込んだ。
「カサンドラで・・
私は双子で生まれた・・こんな事はあり得ないんだが
姉ちゃんはちゃんとした
<男食い>で、とても魔力も強い・・・」
「でも私はカスだった。
姉ちゃんにいいところを全部取られたかららしい・・」
魔女の目から、
涙がぽろぽろこぼれ落ちていく。
バージルは息を呑み、目を見張った。
あの、有名なカサンドラの魔女・・
魔女の中でも
妖艶で男をたぶらかす・・
<男食い>の魔女!
バージルはもう一度、
確認するようにその娘を見た。
妖艶というより、はかなげで、
かわいらしいというべきか・・・
緑の瞳はおびえているように見えた。
「痛いよ・・離せよ・・バージル」
その声でバージルは我に返り、
そっと腕から手を離した。
「レティシア・カサンドラ・・
つまり君は西の魔女で
<男食い>なんだな?」
バージルは確認するように言った。
「うう・・ひっく・・ぐふっ」
すると、
魔女は子どものように泣き始めた。
「だから・・魔女だけど・・
私は・・できそこないなんだよ!」
<できそこないって・・何なんだ?・・>
バージルは魔女を驚かせないように、
静かにベッドの端に座った。
男と関係を持つ・・
性行為を通して男の精気を
吸い上げ、魔力に変換するという。
そして男を食うほど、
魔力は増大すると言われる・・
カサンドラの魔女
「できそこないとは・・
どのような意味なのだ?」
バージルの問いに、
魔女はしゃくりあげながら
「私は男を食えないんだ・・・
だから<大食い>でしか魔力を維持できない・・
それでも魔力はとても小さいだ・・」
バージルは急いで机からノートとペンを取った。
「なぜ・・そうなるのだ?」
魔女はベッドの上で背中を丸め、
膝を抱え込んだ。
「カサンドラで・・
私は双子で生まれた・・こんな事はあり得ないんだが
姉ちゃんはちゃんとした
<男食い>で、とても魔力も強い・・・」
「でも私はカスだった。
姉ちゃんにいいところを全部取られたかららしい・・」
魔女の目から、
涙がぽろぽろこぼれ落ちていく。