魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
舞踏会・会場(33-35)ページ
<舞踏会・会場・19時15分>
バージルはレティの手を取り、
会場の広間に入った。
案の定、
周囲の人々の視線はレティに集まる。
所々でひそひそと話している。
バージルはこの仕事を早く終わりにしたかったので、
レティに小さい声で話しかけた。
「大叔母様に挨拶するから、
言葉がわからないふりをしろよ。
君は微笑んでいればいいから」
レティはうなずいた。
「大叔母様、ご無沙汰しております」
バージルはレティと一緒に、
高齢の貴婦人が座っている上座に
進んだ。
「まぁ、バージル・・
よく来てくれたわね。
こちらの可愛らしいお嬢さんは?」
バージルはやや、ひきつりながらも笑顔で
「知り合いのお嬢さんです。
外国から来たばかりで、
言葉がわからないのですが」
レティはバージルに教えられた通り、裾を少し持ち上げて
軽く頭を下げ、にっこり微笑んだ。
「私は彼女のお相手をしなくてはならないので・・
失礼いたします」
バージルは頭を下げた。
「バージル、後でそのお嬢さんの事を教えてね」
大叔母は微笑んで、
レティの上から下まで素早く視線を移した。
「キャラウェイ卿、珍しいな・・」
別の所からバージルに声がかかった。
学校時代の知り合いが
3人ほど固まって、こちらを見ている。
「レティ、あそこのカーテンの陰の椅子に座って待ってろよ。
すぐに戻るから」
あそこなら目立たないだう・・・・
レティがうなずいたので、
バージルは急いで知り合いの方に歩いて行った。
「おい、君も隅に置けないな。
あのきれいなお嬢さんを我々に紹介してくれないのか?」
「いや、彼女は外国人で、言葉がまだできなくて・・」
バージルが振り向いた時、
カーテンの陰にはレティがいなかった。
<まずい・・!?>
「ちょっと、失礼!」
バージルは広い会場を見渡した。
あのドレス姿なら、
目立つはずだが・・・いない!
バージルはレティの手を取り、
会場の広間に入った。
案の定、
周囲の人々の視線はレティに集まる。
所々でひそひそと話している。
バージルはこの仕事を早く終わりにしたかったので、
レティに小さい声で話しかけた。
「大叔母様に挨拶するから、
言葉がわからないふりをしろよ。
君は微笑んでいればいいから」
レティはうなずいた。
「大叔母様、ご無沙汰しております」
バージルはレティと一緒に、
高齢の貴婦人が座っている上座に
進んだ。
「まぁ、バージル・・
よく来てくれたわね。
こちらの可愛らしいお嬢さんは?」
バージルはやや、ひきつりながらも笑顔で
「知り合いのお嬢さんです。
外国から来たばかりで、
言葉がわからないのですが」
レティはバージルに教えられた通り、裾を少し持ち上げて
軽く頭を下げ、にっこり微笑んだ。
「私は彼女のお相手をしなくてはならないので・・
失礼いたします」
バージルは頭を下げた。
「バージル、後でそのお嬢さんの事を教えてね」
大叔母は微笑んで、
レティの上から下まで素早く視線を移した。
「キャラウェイ卿、珍しいな・・」
別の所からバージルに声がかかった。
学校時代の知り合いが
3人ほど固まって、こちらを見ている。
「レティ、あそこのカーテンの陰の椅子に座って待ってろよ。
すぐに戻るから」
あそこなら目立たないだう・・・・
レティがうなずいたので、
バージルは急いで知り合いの方に歩いて行った。
「おい、君も隅に置けないな。
あのきれいなお嬢さんを我々に紹介してくれないのか?」
「いや、彼女は外国人で、言葉がまだできなくて・・」
バージルが振り向いた時、
カーテンの陰にはレティがいなかった。
<まずい・・!?>
「ちょっと、失礼!」
バージルは広い会場を見渡した。
あのドレス姿なら、
目立つはずだが・・・いない!