魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
<キャラウェイの別荘・バージルの寝室・16時30分>

「おまえはどちらかと言うと、
アダルトよりロリロリ美少女系のほうが好きだろう。
マリエもストライクゾーンに
入るのではないか?」

「な・・んて!!!」
バージルの顔が赤くなり、
昨夜の感情が一気に爆発をした。

バージルはレティの腕をつかみ、
ベッドに放り投げるようにして言った。
「君は男を食えないと言ったな!!でも、食われる事もあるんだ!」

バージルはレティの肩を押え、
膝の間に自分の足を、無理やり割り込ませた。

「君は魔力が少ない!
だから男を犬や豚に変えることもできないだろう!」
バージルの口調は、挑戦的だった。

「うううう!」
レティの瞳がエメラルドグリーンに変わり
不安げに揺れた。

それを見て、
バージルは思った。
魔女はどんな味がするのだろう
か・・・
強い欲望と衝動が突き抜ける。

バージルの唇がいささか強引ではあったが、レティの唇に重なった。

ゆっくりと舌で唇をなぞるように・・・・
<甘い・・>

そういえば、蜂蜜をなめていたな・・

その時、
レティの腕からすっと力が、
抜けたのをバージルは感じた。

少し角度を変えて、深く・・・
舌をからめた・・・
唇が離れて・・・
レティのエメラルドグリーンの瞳
から、涙があふれている。

レティシア・カサンドラは
魔女だが、
男を知らない・・・・
無垢な少女のように見えた。

そう感じたバージルは、
冷水を浴びたような感覚にとらわれた。
「その・・悪かった・・
つい感情的になって・・」

バージルは体を起こして、
ベッドの脇の床に座り込んだ。
うなだれ、頭を抱えた。
どうしたらいいのか・・・
何を言うべきなのか・・・・

レティはベッドに横たわったまま、何の感情もないように
「私はできそこないだから・・
お前の言う通り、居場所がないのだ
だから、
ここで、お前だけが・・
私を受け入れてくれたと思っている」

レティの手が、
静かにバージルの頭に置かれた。
「お前が望むのなら・・
私は食われてもいい・・・」
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