魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
<大学・講堂・エピローグ>
暗闇が怖くて・・
すぐに泣いて・・大食いで・・
大酒のみで・・
どうしようもない、落ちこぼれの魔女。
バージルの唇が
レティのうなじに触れた。
甘い香りが、
鼻から肺に深く入っていく。
魔女が、
気に入った男を見つけたの・・・・あの香りだ。
もう、言葉などいらない。
バージルはレティの手首をつかみ、顔から引き下ろした。
レティは顔をそむけたが・・・
大人に少しなっている・・
かわいいと言うより美しい・・・
バージルは
無くした大切なものを、
やっと見つけた安堵感で一杯になった。
「私も君の講義が、聞きたかったな。
でも、このシスター姿はまずいだろう・・・」
そう耳元でささやき、
そして・・
レティの紅い唇に目をやった。
甘い・・・
あの味を、もう一度確かめて・・・
「私との専属契約なら、
どうだろうか?」
バージルは
レティの左手の薬指の指輪に、
唇をつけた。
レティは泣きそうな顔を見られたくなくて、横をむいていたが・・・
うなずいた。
この魔女が、二度と消えないように徴をつけておきたい・・
「もう一度、誓いのキスだ」
バージルは、レティの頬をくるむように手を置いた。
その唇が
レティの唇にゆっくり重なった。
講堂の窓から満月が、
こうこうと耀いているのが見える。
その月明かりの中で、
二人の影が、
ひとつに溶け合うようになった。
その後
保管されている公文書では、
バージル・キャラウェイが
レティシアという孤児を引き取り、
養女にしたという記載が残されている。
おわり
暗闇が怖くて・・
すぐに泣いて・・大食いで・・
大酒のみで・・
どうしようもない、落ちこぼれの魔女。
バージルの唇が
レティのうなじに触れた。
甘い香りが、
鼻から肺に深く入っていく。
魔女が、
気に入った男を見つけたの・・・・あの香りだ。
もう、言葉などいらない。
バージルはレティの手首をつかみ、顔から引き下ろした。
レティは顔をそむけたが・・・
大人に少しなっている・・
かわいいと言うより美しい・・・
バージルは
無くした大切なものを、
やっと見つけた安堵感で一杯になった。
「私も君の講義が、聞きたかったな。
でも、このシスター姿はまずいだろう・・・」
そう耳元でささやき、
そして・・
レティの紅い唇に目をやった。
甘い・・・
あの味を、もう一度確かめて・・・
「私との専属契約なら、
どうだろうか?」
バージルは
レティの左手の薬指の指輪に、
唇をつけた。
レティは泣きそうな顔を見られたくなくて、横をむいていたが・・・
うなずいた。
この魔女が、二度と消えないように徴をつけておきたい・・
「もう一度、誓いのキスだ」
バージルは、レティの頬をくるむように手を置いた。
その唇が
レティの唇にゆっくり重なった。
講堂の窓から満月が、
こうこうと耀いているのが見える。
その月明かりの中で、
二人の影が、
ひとつに溶け合うようになった。
その後
保管されている公文書では、
バージル・キャラウェイが
レティシアという孤児を引き取り、
養女にしたという記載が残されている。
おわり