魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
おかみさんはにやりと笑い
「わかりましたよ。
うちの一番下の娘の服なら
合いそうだ。
・・何とかしますよ」

そして女の子を見て言った。
「さぁ、おいで、身体を拭いて着替えるんだよ」

女の子は不安そうに、バージルを見た。
「行きなさい、
そのままだと風邪をひいてしまうから」

「さぁ、こっちに来るんだよ」
おかみさんがあごをぐいっと、
台所の奥の方に向けた。

女の子はストールから
水滴を落としながら、
仕方なさそうにおかみさんの
背中の後をついて行った。

バージルはそれを見て、
自分も着替えるために
宿屋の2階の部屋に戻った。

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