【短編】夢の中ではあたしが彼女。

★レオ

「ん…」


あたしは気がつくとベッドの上だった。


時計を見ると、ベッドに転んで3時間しか経っていない。


入江くんに告白されて…って、あれ夢!?


告白の返事までしちゃったんだけど…。


あたしは起き上がり、カーテンを開けた。


今は2時。


満月の位置は少し西。


「綺麗だなぁ~」


そう思いながらずっと見つめていると、満月の方から『何か』が近づいてきたのがわかった。


「え…何…?」


そうつぶやいた頃には、『何か』は目の前に着いていた。


「…よっ!」


しゃ…しゃべった…。


天使の服を着た小さい男の子が…。


ちゃんと羽もわっかもあって、あたしにはかわいい男の子の天使にしか見えない。


でも…天使なんていないよね…?


「あなた…誰?」


あたしは恐る恐る話しかける。


「僕は天使♪」


やっぱり天使!?


「…っていうのは嘘!これは服やねん。」


コスプレ…?


というよりも、なぜに関西弁?


つっこみ所が満載だ…。


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