【短編】夢の中ではあたしが彼女。
「僕は叶わへん恋を夢の中で叶えたる仕事をしとる…名前はレオや。」
叶わない恋を夢の中で叶える…
あっ!
「さっきの夢!」
「そや。さっきの夢は挨拶みたいなもんでやってみてん。」
あたしはようやく理解した。
夢の中で入江くんに彼女がいなかったのはあたしと付き合うためなんだ。
「葵羽には今から契約するかしいひんか決めてもらう。」
「契約?」
「月に1回の満月の日だけ俺は仕事をすんねん。やから、好きな人との夢も月1や。」
月1…かぁ。
「最初の夢は告白。次の夢では初デート。その次は…とかいう風に、夢見るたびに月日は流れるんや。」
入江くんとデート…
してみたいなぁ…。
「契約したら満月の日は夢を見せたる。ただし、葵羽に新しく好きな人が出来たときは…契約解除な。」
つまり、好きな人が出来たら入江くんの夢は見られないってこと…
「どや?契約するか?」
レオの言葉にあたしは迷わなかった。
たとえ少しの間でもいい。
夢の中ででいい。
入江くんの彼女になりたい。
そう思ったから…。
叶わない恋を夢の中で叶える…
あっ!
「さっきの夢!」
「そや。さっきの夢は挨拶みたいなもんでやってみてん。」
あたしはようやく理解した。
夢の中で入江くんに彼女がいなかったのはあたしと付き合うためなんだ。
「葵羽には今から契約するかしいひんか決めてもらう。」
「契約?」
「月に1回の満月の日だけ俺は仕事をすんねん。やから、好きな人との夢も月1や。」
月1…かぁ。
「最初の夢は告白。次の夢では初デート。その次は…とかいう風に、夢見るたびに月日は流れるんや。」
入江くんとデート…
してみたいなぁ…。
「契約したら満月の日は夢を見せたる。ただし、葵羽に新しく好きな人が出来たときは…契約解除な。」
つまり、好きな人が出来たら入江くんの夢は見られないってこと…
「どや?契約するか?」
レオの言葉にあたしは迷わなかった。
たとえ少しの間でもいい。
夢の中ででいい。
入江くんの彼女になりたい。
そう思ったから…。