【短編】夢の中ではあたしが彼女。
「辻本さん?」


隣にあるはずの入江くんの顔が目の前にくる。


ひゃー!!///


「聞いてる?」


「えっと…なんだったっけ?」


状況確認してて聞いてなかったよ…。


「葵羽…って呼んでいい?って言ったんだけど、いいかな?付き合って1ヶ月だし、今さらだけど。」


1ヶ月なんだ~♪


「だめ?」


「う…ううん!!いいよ!!むしろ呼んでほしい!!」


だって…たとえ夢の中でも二度とないチャンスだもん。


「よかった!断られるかもって思ったよ~。」


入江くんはさわやかに笑う。


あたしの好きになった笑顔だぁ♪


「なんで断られるって思ったの?」


「…葵羽がいつもうわの空だからかな。俺といても楽しくなさそうっていうか…嫌われてる?って感じだったんだ。」


うわの空なのは…

「入江くんと一緒にいれることがうれしいから…。」


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