碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
「あ、斗蒼先輩!」
「ん、どした?」
今度はマネージャーの2年が話しかけてきた。
「さっき、
監督が伝言だって言われたんですけど‥。」
「っ何言われた!?」
「え、斗蒼先輩?」
御白のことか!?
彼女がどうかしたのか!?
頭にそれがあり続けて、体が動かない。
「斗蒼!!」
「‥保田。」
「‥お前、落ち着け。」
「‥先輩、大丈夫ですか?」
結局はこうだ、俺は。
「あぁ、大丈夫だ。ごめん、顔洗ってくる。」
「っおい斗蒼!!」