碧天の下で、純白の球、夏に泣く。


「今、どんな感じなの‥?」

「‥今は、4回の表が終わったばっかり。
俺たちが2点、
保田のホームランで先制、リードしてる。」

「ふふっ、保田くん凄い。」



柔らかく笑う御白。


「御白‥。」

「‥斗蒼くん、私、
覚悟はできてるって言ったでしょ?」

「言ってたけど‥!」

「あのね、斗蒼くん。」 



俺は最低だ。

この雰囲気に呑まれているだけだ。




だからだ。





< 105 / 164 >

この作品をシェア

pagetop