碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
「とあ‥おく‥のりょうしん‥‥も、
おんな‥じ。だって、わた‥しおもう。」
「‥どういうこと?」
斗蒼くんがさっきまで流していたはずの涙は、
彼が一生懸命我慢しているからだろう、
今は溢れていなかった。
その代わりに、
斗蒼くんはかすかに笑っていた。
優しい眼差しで、私を見てくれている。
「‥‥あの、ね。」
「‥うん。」
「きっ、と、やくそ‥くを、かなえよ‥って、
かなえよう‥‥って、がんばっ‥‥た、こと、
が、ほん‥‥‥との、いみ。」
「‥‥‥うん‥っ。」