碧天の下で、純白の球、夏に泣く。





斗蒼くん。
かっこいい顔が台無しだよ。


そんなに顔を歪めて、涙を堪えないで?
笑って?
私が大好きな、斗蒼くんの笑顔、見せて?




「だか‥ら‥‥、と‥あおく、はね。
やくそ‥‥‥く、かな‥えて、るの。」

「っ。」

「‥おつか‥‥れ、さ‥ま、とあお‥くん。」



その途端。

堰を切ったように彼は泣き出した。




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