碧天の下で、純白の球、夏に泣く。



何か考えているような顔をすると、


「‥もしかして。」






そう言って、

「あはははははっ!!!
あー、そうか、そっかそっか!!」

「どうしたんだ?」

「んー、いや、まぁ。」



困った顔をした保田。
試合の時、見せたような顔。





「まさか、俺の気持ちに気付いてたんじゃ‥。」

「え?なんて?」

「いやいいんだ、気にしないでくれ。」


「俺と風早ちゃんの秘密だよ。」そう言って、
それから何度訊いても答えてくれなかった。







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