碧天の下で、純白の球、夏に泣く。



病院から出ると、驚いたことに、
あたりはもう暗くなり始めていた。



「監督‥、みんな‥。」



だけどそれより驚いたのは、
野球部がみんな揃っていたこと。


「‥先輩、本当にすみませんでしたっ!!!!」



真っ先に頭を下げたのは、錦城。

涙の跡がくっきりと顔をついていて、
さっきまで泣いていたことが伝わってくる。




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