碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
「でも、斗蒼もすげぇだろ?
前にテレビで、特効薬開発のインタビュー、
受けてたの見てたんだぜ!!」
「げっ、お前に見られているとは‥。」
「俺の幼なじみなんですって、
先輩に自慢しまくったんだ!!」
俺は、高校3年のあの夏から、
両親と‥彼女が患っていた病気を
治療する薬を作ってみせると決めた。
「嘘だろ、恥ずかしいな‥。
あの番組だけ取材を受けたのに‥。」
「やっぱり?
なんか、滅多に見ねぇなーとは思ったんだ。」