碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
確か、
相手は俺たちと同じぐらいの女性アナウンサー。
野球選手は
アナウンサーと結婚することが多いから、
保田もそうかと思ったんだけど‥。
「‥その反応は、
ただのゴシップ記事ってことだな。」
「もちろんだ!
俺には今付き合ってる人はいないからな!!」
「じゃあなんだ?
ずっと好きなやつでもいるのか?」
保田は高校の卒業式以来初めて顔を合わせる。
だから、
高校生の時に彼女がまだいなかった保田は、
そろそろ‥家庭の夢を持ち始めても
いいんじゃないかと思っているんだが。
「‥いねぇよ。
俺にとってはな、野球が愛するものなんだよ!」