碧天の下で、純白の球、夏に泣く。




野球が恋人か。



「‥保田らしいな。」




変わっていないな、根本は。



「‥つーかお前が言うなよ、この鈍感斗蒼。」

「ん?」


今何か言ったか?


「‥なんでもねぇよ!!」


拗ねた保田。

すると、


「あ、ねぇちゃん。」

「え?」


前の方に懐かしい顔が見えた。

その人は俺たちを見つけると走り寄ってきた。



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