碧天の下で、純白の球、夏に泣く。



「きゃぁぁぁ、うっそ、日向くん!?」

「‥もしかして、保田ねぇちゃん?」

「そう、芽那よ芽那!うわぁ〜、懐かしい‥!」


保田のお姉さん、東川原 芽那さん。

俺たちの少し年上で、
学校の美女として騒がれてた‥と
聞いたことがある。




「‥保田ねぇちゃん、その指。」

「あっ、そうなの‥。
実は私、結婚したんだ!」

「そうだったんですか‥!
おめでとうございます!!」


「ありがとー!」と笑う保田ねぇちゃん。


笑った顔はやっぱり保田に似ている。


< 157 / 164 >

この作品をシェア

pagetop