碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
‥保田ねぇちゃんが走っていって。
「ったくうるせぇ奴。
ほんと勘弁しろっつーの。」
「まあまあ保田。拗ねない拗ねない。」
「‥拗ねてなんかねぇし。」
再び歩き出した。
「あ、保田先輩!!日向先輩っ!!!!」
「「錦城!?」」
信号待ちをしていると、先に錦城が立っていた。
「久しぶりだな、錦城‥。」
「はい、お久しぶりです!」
「お前たちの代の甲子園の試合、
すごかったぞ!」
「ありがとうございます!!」
錦城たちの代で、
俺の母校は甲子園出場を成し遂げた。
錦城は俺の次のエースピッチャーとして、
決勝戦を完封勝ちへ導いた。
‥努力の賜物だ。