碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
「か、風早さん!今日来てくれてたんだ‥!」
閉会式が終わって、解散した後。
球場近くの駐輪場に向かうと、
その隣の私営の駐車場に
風早さんがいるのが見えた。
「日向くん!お疲れ様!」
パァッと笑顔になった彼女は、
小走りに俺のそばへと走ってきた。
「今日、日向くんすごくカッコよかったよ!」
「‥そ、そっか。」
花が咲いたような笑顔を見せられ、
心臓が痛いほど鳴る。