碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
街灯の少ない校門前は、
日が暮れるといつも薄暗い。
「日向くんもわざわざ走って来なくても‥。」
「嫌だ、走る。
‥‥‥‥早く風早さんに会いたいから。」
「っ。」
途端に、彼女の色白の頬が真っ赤に染まる。
そんな反応もすごく可愛くて、
抱きしめたくなる‥。
「あ、でもさ。」
ヤバいヤバい。
ちょっと落ち着け、俺‥。
「こんな暗いとこで待たれたら心臓に悪いよ?」
いくら学校の敷地内とはいえ、
不安で不安で仕方がなくなる。