碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
side 保田
いつも冷静沈着で、
今までの数多の数あるピンチを華麗に切り抜けてきた斗蒼。
だから、
こういう動揺した時はすごくわかりやすい。
「‥絶対なんかやってんな、あいつ。」
「?保田先輩、何か言いました?」
隣に、休憩に入った2年のセカンドが座った。
「んー、なぁなぁ。
斗蒼って、
彼女のことになるとすげぇ分かりやすいよな?」
「あ、日向先輩の彼女って、
あの風早先輩ですよね?」
「そうそう。」
あの、風早さん。
と風早ちゃんが言われるのには理由がある。