碧天の下で、純白の球、夏に泣く。

side 保田


「なっ‥!!」

「ははっ、冗談冗談!嘘だって‥‥え?」



‥なんで、斗蒼はそんなに赤くなってるんだ?
俺がいる反対の方向を向いたっきり、
顔を見せない。


「と、斗蒼。その反応‥本当に‥?」

「バッ‥んなわけねぇだろ!!」


ガタンッ、と椅子を倒して立ち上がった斗蒼。



いやいやいやいや。
嘘つけ嘘つけ。


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