碧天の下で、純白の球、夏に泣く。




真っ赤じゃん。
照れてるじゃん。
震えてるじゃん。
目、逸らしてるじゃん。


「‥斗蒼、誰にも言わないから、落ち着け?」

「落ち着いてるよ‥!」

「あのなぁ、
そんな真っ赤な顔して言われても説得力ゼロ!」

「はぁぁぁ〜。」


プシューッと、
音が聞こえそうな様子で座り込んだ斗蒼。

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