碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
side 御白
「風早ちゃん、ごめん、俺もう帰る。」
「っおい保田!」
「後悪いけどよろしく。」
「うん‥保田くん、ありがとうね。」
保田くんに呼ばれたときは、何かと思った。
なんで私が必要なの?って。
けど保田くんは凄いや。
私の知らない日向くんを知っているから。
「私が死ぬから、野球、辞めるの?」
「っ!!」
1度、死ぬって伝えたら、
案外簡単に恐れていた言葉が言えるんだね。
「答えて、日向くん。」
「‥。」