碧天の下で、純白の球、夏に泣く。


「日向くんに会ってから、
日向くんと付き合ってから、
私ずっと楽しかった‥!幸せだった‥!」

「‥。」

「私はもう死ぬのは怖くない!!
死んじゃう覚悟とか、とっくの昔にしてる!」



黙らないでよ‥。何か言ってよ‥!!




「私より、覚悟がないのは日向くんじゃない!」

「!」

「逃げてばっかりいるのは、
日向くんじゃないの‥!!」


ズルい、
ズルいよ日向くん。




「‥風早さん。」



日向くんが口を開いた。

何、言われるんだろう‥。




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