碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
覚悟。
彼女は昨日もそう言った。
でも、いくらなんでも、辛いに決まっている。
「だから、気にしないで!
私、前も言ったけど本当に平気だか‥え。」
無意識に、勝手に体が動いた。
気づいたら、俺のすぐそばに、
ふわふわした髪があって。
細くて、柔らかくて、俺よりずっと小さな彼女の体を抱きしめていた。
「‥日向くん?」
「無理、してないなら良いけど。
‥今、なんか抱きしめたくなったから、つい。」
「‥。」