碧天の下で、純白の球、夏に泣く。


嫌、だったかな?

そう思ったけれど、

「いいよ、そのままで。」

「っ、あり‥ありがと‥っ!!」



彼女は、小刻みに震えて泣いていた。



いつ死ぬか分からない。

俺にとってはそれが怖い。




もしかしたら、明日、いなくなるかもしれない。






そんなふうに思ったらいけない。

けど、怖い。



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