碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
決勝、曇天
side 斗蒼
「日向先輩ー!頑張ってくださーい!!」
「いけぇぇぇぇぇ!!斗蒼ぉぉぉぉぉ!!!!」
あの日から、約2週間後。
今、俺たちは。
「斗蒼、この決勝戦、何がなんでも勝つぞ!!」
『甲子園出場』をかけた大舞台に立っていた。
「何言ってんだ、保田。」
「は?お前こそ何言ってんだ?」
「勝つとか、当たり前だろ。」
「‥お、おぉ。」
今日、俺は必ず勝って。
去年の無念を晴らして。
約束を叶える。