彼と彼女の取り違えられた人生と結婚
 
 続きには、宇宙の子供のことが書かれていた。

 誘拐された女の子は、梢(こずえ)と名付けられていた。
 双子の女の子で妹になる梢は、綺麗な紫色の瞳をしていて、病院でも一際目立っていて他の入院患者さんにも可愛いと言われていた。
 姉の楓は綺麗なブラウンの瞳で、母親とよく似た顔立ちだった。
 双子でも二卵性で似ていない双子だった。

 産まれて間もなく病院で誘拐事件が発生した。
 その時、誘拐されたか赤ちゃんは10人ほどいた。
 その中の一人が梢だった。
 双子なのに楓は狙われず梢だけが誘拐され、妻の風香は酷くショックを受けて暫く寝込んでいた。
 
 この病院ではよく誘拐事件が発生していて、厳重警戒をしていたにも関わらず起こってしまった事件に病院でも酷くショックを受けていた。

 いくら探しても見つからず、そのまま退院した風香。
 
 帰り道に署と気分転嫁にと公園を通って帰る時、公園のベンチに赤ちゃんが捨てられているのを発見した風香。
 産まれて間もない楓と同じくらいの赤ちゃんを見て、梢が戻って来たような気持になった風香は警察に赤ちゃんを届けて暫く様子を見ていた。

 捨てられていたのは男の赤ちゃんで、生後10日前後と判明。
 どこの病院で産まれたのかは不明で、両親を探す手がかりもなく赤ちゃんがいなくなった届けも出されてららず捜索するにもできない状態だった為、男の子は施設に送られる事になった。
 それを知った風香は我が家で引き取り台と希望を出した。

 色々と審査があり、その間だけ男の子は施設に預けられたが、無事に引き取りことが出来るようになり男の子は施設から風香たちの下へ引き取られ宗田家の一員になた。

 名前も付けられていなかった事から、男の子を見つけた時、ベンチの傍に大きな大木があり、寒さにも負けないでしっかり生きていてくれた事から「柊」となずけ、強く逞しく育ってほしいと願いを託した。

 楓とは同じくらいに産まれていると判明して、双子として育て、誕生日も同じにして育ててきた。
 

 風香が亡くなり間もなくして、誘拐事件が人身売買組織の集団により行われたことが判明した。
 捜査が続く中、誘拐された女の子は人身売買が不成立になり、児童施設へ引き取られたことが判明。

 児童施設に引き取られ間もなくして、ある財閥の家に引き取られている。
 施設側はあまりにも可愛い女の子と離したくなく、なかなか承諾しなかったが、どうしても引き取りたいと言い出し相手側が100憶施設に支払い引き取った事が記録に残されている。

 
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